小金井書房ブログ

孤独、哀愁、静けさ

品のある人は美しく魅力的に映る

  

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(『脱批判のススメ』 <第4章 批判をやめるメリット>より抜粋) 

 

品のある人とはどのような人か

 社会の価値観が変化したのか、数十年前に比べて品のある人というのが世の中に少なくなってきているのではないかと個人的には感じています。

品というのはもともと日本人が持っていた美徳のうちの一つではないかと思うので、このことはなかなか残念なところです。

 品とは、「相手を敬い、慎ましさや謙虚さを含んだ言動、所作」というものです。

私は個人的に品というものは、人としてもっとも大切で美しいものではないかと思っています。なぜそんなに良いのかというと、自分中心の姿勢ではないという点が素晴らしいと思うのです。

 今は他人の迷惑もかえりみず、ただひたすら自分の権利だけを主張する人、自分の子供が公共の場で不適切な行動をしていてもまったく叱らない親、行列の順番を守らなかったり映画館で大声で話したりする、そんな自己中心的でマナーの悪い人が割と多い気がします。

 ただし、そんな時代の中でもちろん品のある人は存在しています。批判や悪口を言わない人にもそのような品があります。他者を思いやり、怒りや負の感情を外部に垂れ流さずに己を抑制する美しさがあります。

そのように品のある人は見ていて美しいですし、一緒にいて気持ちが良いものです。

 

 品のある人というのは、言葉や動作が一つ一つゆっくりで丁寧です。

欲望にまかせて思いついたことを何でもペラペラしゃべるということがありませんから、それほど口数も多くありません。

自分が発する言葉の一つ一つに注意し、「この発言はこの場にふさわしいことか」「相手の人に失礼はないか」とチェックしますので、失言や相手を不愉快にさせるような言動を一切しません。

 

 品の無い言動が多くなっている今の社会では、このように品がある人は格が違う存在として一目置かれることになり、尊敬されます。もちろん人望も生まれます。

品のある人は、自己中心的ではなく、すぐ感情的にならない大らかな心を持っています。

他者を思いやる心の余裕があり、相手のことを受け止める包容力がありますので、同性からも異性からも、どんな人から見ても魅力的に映ります。

 

 

 

脱批判のススメ: 不機嫌な心を手放す

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  • 出版者: 小金井書房
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