小金井書房ブログ

孤独、哀愁、静けさ

社会人サークルは出会い目的の人が多過ぎる件

 

 

年齢制限のある社会人サークルやイベントが多い

 仕事とは関係のない人との関わりに興味があって、社会人のサークルやイベントの告知を見ることがたまにある。自分が参加したいようなイベントや集まりはないだろうかと検索する。

 そこでいつも目に付くのが、年齢制限があるサークルやイベントの多さだ。参加条件が20代~30代とか、35歳以下といったものがかなり多い。30代後半以上の人が気軽に参加できるようなものはあまりないと言ってもいい。要は、若い人たちのほとんどが、自分と近い年齢の相手との出会いや交流(特に異性との)を求めているのだ。

 実は私自身もとある社会人向けのイベント運営にたまに関わっていて、参加者がどういう性質の人たちかということを割と知っている。私が関わっているのは年齢制限もなく異性との出会いを目的としたイベントではないのだけど、それでも明らかに異性との出会い目的で来る人がけっこういる。

 男性もそうだけれど、特に女性の方がその傾向は強いという印象を受ける。男性を値踏みしている感じがあり、一度イベントに参加して、ここに自分が求めているような男はいないと判断すると、もう来なくなる。中には、露骨にイベントの途中で帰る人もいる。

 

 別に、社会人サークルやイベントで異性と出会いたいと思うことが悪いというわけではもちろんない。しかし、あまりにも目的がそれだけという人が多過ぎて、そのことにかなり疑問を感じる。

 もちろん中には、異性との出会いが主目的ではなく、ただ面白そうだからという理由や、友達作りや仲間との交流を求めてサークルやイベントに参加する人もいる。むしろ、それが本来はメインの姿ではないかと私は思う。

 ところが、現実には出会い目的の人があまりに多過ぎてそちらが多数派となり、まっとうな少数派が失礼な目に遭ったり不愉快な思いをしなければならないことがあるように感じる。

 

社会人サークルやイベントは多様な人と関われる場

 そういえば、以前人からこんな話を聞いたことがある。

 ある男性が、どこかの料理サークルに参加したという。男性はイケメンでサークルの女性達から人気で、料理を覚えたり人と交流したりしながらサークルでの活動を楽しんでいた。ところがある日、その男性が自分が結婚していることを何気なく話したら、サークルの女性達の態度が一変。「こういう場所は既婚者の来るところじゃない」「それが暗黙の了解だ」と一斉に非難され、そのサークルを辞めざるを得なくなったという。

 く、狂っている。

 なぜ、料理を覚えたり交流がしたくて料理サークルに入った人が、結婚しているからという理由で非難され排除されなければならないのか。

 しかし、このわかりやすい例からも見えるように、実際社会人サークルは未婚者たちの出会い目的の場というのが、この社会の暗黙の了解になっている部分があるのだろう。

 社会人サークルやイベントにおいて異性との出会いが全てという人達を傍から見ていると、自分と近い年齢以外の人に対する排他的な姿勢や、異性を値踏みしている感じなど、自分の欲望が丸出しなのと価値観が狭小なのとで、個人的にはまったく魅力を感じることができない。はっきり言ってしまえば、醜いと感じる。品と余裕がない。いくら余裕がある振りをしていても、分かるひとには見ればすぐに分かってしまう。

 もしもそんなにも異性と出会いたいというのならば、もっと自分が魅力的になった方がいいのではないのか。そのせいなのか、私が知っている人で出会い目的で社会人サークルに頻繁に参加している人は、自分の目的通りに出会うことが全然できないままでいる人が多い。

 

 社会人のサークルやイベントは、日常で関わることのないような人と接することができる貴重な場だ。興味深いイベントが沢山あるし、こんなに色々な人がいるのかという発見がある。

 異性との出会いしか頭にない人は、せっかく貴重な休日にイベントに参加しても、異性との出会いがなければ何も残らない。そして、精神に余裕がなさすぎるので、自分自身の魅力も周囲の人へのマナー等も失ってしまっている。

 それでいい相手と出会えるはずもない。

 世の中には異性との関わり以外にも面白いことなどいくらでもある。一度落ち着いて、とりあえず目の前のイベントや近くにいる人との欲得のない交流を楽しんだらどうかと思う。