辺りが急に暗くなってきていた。気づけば、気温もさっきよりもさらに低くなっているようだ。風の冷たさもあって、四月とは思えないほど寒くなっている。
とあるまったく知らない駅で、私は電車を降りた。
眩しい。久しぶりに家の外に出て感じたのはそれだった。
今日も朝からずっと布団の中にいる。カーテンの向こうは、もうかなり明るい。部屋の時計を見ると、午前十一時を過ぎていた。
“人生に嫌気がさした孤独で冴えない中年男の逃避行”
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