目次
- 目次
- はじめに
- Twitterは人間関係が占める割合が大きい
- Twitterで闇雲にフォロワー数を増やすのは無意味
- Twitterとブログのメリット、デメリットを比較
- ネットで主張したいことや意見がある場合には
- 長期的に見るTwitterとブログの特性
- 最後に
はじめに
Twitterとブログは、投稿できる文字数に違いはあるものの、「ネット上で主に言葉を使って何かを発信できる場所」という点では共通しているメディアです。
私も現在、この小金井書房という立場でTwitterとブログを運営していますが、数年間使ってみてわかったのは、Twitterとブログは決定的に違うということでした。
これはあくまで私の経験に過ぎませんので、他のみなさんにも同じことが当てはまるとはかぎりませんが、参考になることもあるかもしれませんので、ここでは私が気づいた両者の違いについて書いてみたいと思います。
Twitterは人間関係が占める割合が大きい
Twitterとブログには、多くの方がご存知のように、一方は140文字以内で投稿する、もう一方は長い文章を書くことができるという、投稿できる文字数の違いがあります。
しかし、実際に使ってわかったのは、投稿できる文字数がどうとかいうよりも、両者の本当に大きな違いは、自分の所へ訪れて来る人たち、つまり、Twitterのフォロワーとブログの読者の性質がまるで違うということでした。
Twitterというのは、人間関係が占めるウエイトがかなり大きい世界です。有名人でもないかぎり、何もしないのにフォロワーがどんどん増えていくということはまずありません。
こちらから誰かをフォローして、フォローが返ってきた人と相互フォローの関係を築く。そして少しずつフォロワー数が増えていったり(または減ったり)、他者と関わりながら関係を築いていく、というのが比較的一般的なスタイルです。
このような他者との関係は、こちらからお願いして築かせてもらっている関係とも言えます。
ですから、Twitterではたとえ相互フォローの関係になったとしても、相手が積極的にこちらと関わりたいとは限りませんし、お互いの結びつきがそれほど強いというわけでもありません。
一方、ブログの場合は、記事を書いて更新していると、どこかから人が読みに来てくれます。こちらからお願いしたのではありません。その人が読みたいから自発的に訪れて来るのです。
ここが、Twitterのフォロワーとブログの読者の大きな違いの一つです。
つまり、Twitterのフォロワーとブログの読者では、こちらが発信したものを求める度合いが大きく違うということなのです。
ですから、Twitterでは相互フォローしているフォロワーがある程度いても、その人達はこちらにはそれほど興味を持っていないというのが割と普通です。利用開始して初期の頃は、ツイートをしても基本的に反応はありません。
ただ、こちらから誰かに「いいね」を付けたり、言葉を交わしたりしながら少しずつ関わり合っていくうちに、他者との関係が深まり、自分のツイートに対する反応も徐々に出てくる可能性があります。
Twitterで闇雲にフォロワー数を増やすのは無意味
そういった実態を知らずに、Twitterを始めたばかりの頃から大量に他人をフォローして自分のフォロワーを増やそうとしている人がいますが、仕事での利用等ではなく個人の趣味でTwitterを利用するのであれば、そのようなフォロワーの増やし方はあまりお勧めしません。
それは、先ほども言ったようにTwitterは人間関係で成り立っている世界ですので、人と人との関係を無視して単なる数字を増やそうとする行為は、無意味どころか、反感を持たれるので逆効果になってしまうからです。
実際、Twitter上にはそうして強引にフォロー数とフォロワー数を数千人、数万人まで増やしている人がいますが、そういう人を観察すると、フォロワーがものすごく多い割にはツイートに対する反応が非常に少ないという傾向が見られます。
そうなると、その自分の何千人、何万人のフォロワーからは、ツイートしてもほとんど何の反応も得られず、そのフォロワーはただ数字上存在しているだけで、実際にはいないのとほとんど同じことになってしまうのです。
それから、Twitterという世界は、自意識が強い人や怒りやすい人が結構多いという特徴があります(Twitterに限らずネットは大体そうですが)。すぐにフォローを外したりブロックする人がけっこう多いですし、ビジネスや金儲け絡みのことを嫌う傾向もあります。
そして多くの人は数百人、数十人ほどのコミュニティを作って、その中で楽しんでいるのです。
そんな中で闇雲にフォロワー数を増やそうとするのは、そのように楽しんでいる人たちの世界に土足で踏み込んでいくのにも似た行為となるので、嫌われやすくなってしまうというわけなのです。
そんなTwitterでは、基本的にはフォロワー数が不自然に多い人よりも、数百人以下のフォロワーと丁寧な関係を続けている人の方が、ツイートに対する「いいね」等の周囲からの反応がある傾向が見られます。
Twitterとブログのメリット、デメリットを比較
Twitterの大きなメリットとしては、ブログで記事を書くよりも労力がはるかに少なく、思ったことを手軽で気軽にその場で投稿できるという点があります。
「いいね」を付けたり付けられたり、気軽に言葉をかけたりしやすくなっていて、他人と関わりやすいメディアであると感じます。すぐに、目に見える反応が得られるのも特徴です。
逆に、Twitterのデメリットとしては、ブログと違い、自分が発信するものが届く範囲が限定されているという点があります。
Twitterの場合、発信した内容は基本的に、自分のフォロワーにしか届きません。自分をフォローしている人以外には、その発信したものが見られることはほぼないというデメリットがあります(もちろん、それは別にデメリットではないという方もいるでしょう)。
また、先述のようにTwitterは人間関係で成立している部分があるため、時にはその人間関係がストレスになってしまうという場合も少なくありません。
では、ブログはどうでしょうか。
ブログのメリットには、自分が発信したものが広くインターネット上に届く可能性を持っていることがあります。どこかで自分のブログをたまたま知った人が読者になってくれることもあるし、検索エンジンでキーワード検索した人がやって来ることもあります。
ですから、数ヶ月、数年と長く継続して、魅力的なコンテンツを発信し続けていれば、徐々に読者やアクセスが増えていく可能性があります。
しかしその一方、ブログはTwitterほど手軽ではありません。
ブログ記事を書くにはそれなりの文字数が必要になりますし、大変な割には、始めたばかりの頃はアクセスも少ないものです。継続していくためには、それなりの労力と根気が必要になります。
ネットで主張したいことや意見がある場合には
手軽に言葉を発信できるTwitterですが、個人の強い意見や主張がトラブルの元になるということが頻繁にあります。
それは、Twitterのフォロワーは、半ばこちらからお願いして相互フォローしているだけで、元々は考えや志向が互いにそこまで一致しているわけではないためです。
そんな世界でがんがん意見を主張していると、嫌われてフォローを外されたり、時にはブロックされるということもあるでしょう。また、自分の意見や主張に対して、フォローもしていない全然知らない人から攻撃的な言葉を受けることもあります。
ですから、何か強く主張したいことや意見がある場合などは、私はTwitterよりもブログの方が向いていると思います。
ブログならば、基本的に見たい人だけが読みに来るので自由に発言しやすいですし、ネット上に広く言葉を届けることができます。そして、広い世の中にはその主張や考えに共感する人もいて、続けていれば、そうした読者が徐々に増えていくこともあるでしょう。
長期的に見るTwitterとブログの特性
Twitterは、上手くいけばコミュニティの中で他者との関わりを楽しんだり親密になることができますが、長く続けていると、閉じた世界ゆえのデメリットも生じてくることがあります。
互いに気を遣い過ぎて疲れてしまったり、相手に飽きたり、逆に自分が飽きられたり嫌われたりすることも出てきます。そういった人間関係のストレスは、なかなか大変なものです。
そしてTwitterでは、長く利用を続ければ続けるほど人との関係がどんどん良くなっていくということはあまりありません。長く続けていると、初期の頃関わっていた人とも疎遠になっていくのはよくあることです。
これはある意味自然な現象であり、しかたがないことです。
ブログの場合は、始めたばかりの人にとっては最初はアクセスがまったくなく、まるで孤島にいるかのようでつらいと感じる人もいるかと思います。ですから、ブログを始めてから一、二か月程で止めてしまう人も多いようです。
ただ、ブログの場合は、長く続けるほど記事が増えて、だんだん読者が増えてくる可能性があります。根気強く長く続けていると、人が来るようになることがあるのです(もちろん、ブログの内容にもよるとは思いますが)。
最後に
繰り返しますが、上記のことが必ずしも全ての人に当てはまるとはかぎりません。私が観察してきた範囲では、以上のことが言えるというだけです。
中にはここで書いた一般的な利用方法とは逆に、Twitterで人間関係を気にせず他者と関わらずに楽しんでいる人もいますし、逆に、ブログで積極的に人間関係を駆使して読者を集めている人もいます。
どんな利用方法をするのも、その人の自由です。
いずれにしましても、ここで書いたようなTwitterとブログの特性を押さえて利用すれば、何かストレスのあることがあっても過度に失望したりせず、それなりに楽しみながら長く続けていくことができるのではないでしょうか。