小金井書房の新刊、『孤独な古賀富士男の失踪』(Kindle版)を出版いたしました。
【内容紹介】
“人生に嫌気がさした、孤独で冴えない中年男の逃避行”
古賀富士男。43歳、独身。
人柄は良いのだが、不運な人生を過ごしてきた男。
郊外の街で一人暮らしをしている富士男は、契約社員として働いていた勤め先の契約が更新されず一週間前に人生で9度目の失業。それ以来塞ぎ込んだまま、アパートの部屋の布団の中で過ごしていた。
これまで自分なりに頑張ってきたものの、仕事も貯金もなく、友人も配偶者もいない。おまけに見た目も冴えず、未来の希望も何もない。
そんな自分の人生に心底嫌気がさした富士男は、衝動的に家を飛び出し、当てのないまま電車に乗り込んだ…。