【お知らせ】 新刊『静かなひとり暮らしたち』
小金井書房の新刊、『静かなひとり暮らしたち』(電子書籍Kindle本)を出版いたしました。
この本は、五つの短編からなる短編小説集です。
(作品紹介)
<ひっそり一人で、暮らしています。>
年齢も性別も様々なひとり暮らしの人物たちの、五つの短編小説。
以下、収録作品。
【『早坂さんは時代になじめない』】
早坂郁子、四十歳・独身。友人なし、恋人なし。几帳面な性格。携帯電話はガラケー。趣味は江戸時代に関する本を読んだり、レトロなものを愛でること。周囲や世間にどこかなじめない自分に違和感を抱きつつも、都心にある小さな会社で毎日真面目に働いているが、近頃、生活に疲労を感じるようになってきた。
【『人間嫌いの中居さん』】
中居は深夜のアルバイトで生活に必要な最低限の賃金を稼ぎながら、ベッドタウンにある古いアパートの1Kの部屋に住んでいる。人を嫌い自由を強く求めている中居は、誰とも交流せず、仕事のない昼間は散歩をしたり読書をしたり、社会を拒絶するかのようにひっそりと気ままに暮らしている。
【『レンタルビデオ店員の麻子さん』】
鍛治麻子(あさこ)は、郊外の街にあるチェーンのレンタルビデオ店で九年間働いている。二十代の大半をこの店とともに過ごし、一緒に働く仲間は次々に入れ替わってきた。ビールと動物を愛し、時代の流れで仕事がなくなるかもしれないという不安を抱きながらも、日々淡々と働く麻子の日常。
【『後藤田さんの静かな生活』】
後藤田明雄・六十二歳は、麓の街から離れた山の上にある社会から忘れられたような地域で、破格の安値で売られていた古いぼろぼろの家屋を四年前に購入した。結婚や家庭など、世間で普通とされているものを手に入れることは諦め、その家で庭の野菜を育てたり、趣味の将棋の研究をしたりしながら、一人静かに暮らしているが…。
【『結衣さんの東京一人暮らし』】
元々、東京に憧れや強い関心のなかった二十歳の高松結衣が、ひょんなことから地元の青森を出て東京に住み始めて一か月が過ぎた。これまでテレビでしか見ることのなかった東京。そこは、イメージとは少し違う場所だった。目にするものすべてが新鮮な一人暮らしの日々。
各短編作品は、個別にも販売していますので、興味のある作品だけを購入して読むことも可能です。
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